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2014年06月25日 前へ 前へ次へ 次へ

臭素は必須元素だった

 ハロゲン元素の一つ、臭素は原子番号35、元素記号はBr。ギリシャ語の悪臭に基づいて名付けられた。化学業界に勤める人ならいざ知らず、そうでない人はその存在をほとんど意識することのない元素だろう▼この臭素、にわかに脚光を浴びている。米ヴァンダービルト大学の研究チームによって、動物の28番目の必須元素として特定された。つまり、臭素がなければ、この世に動物は存在しない、もちろん人間も生きられない▼グッドパスチャー症候群の患者のデータから臭素の必須性に気づき、ショウジョウバエを使った実験で確かめた。エサから臭素が取り除かれた個体は死亡し、与えた個体は生き残ったという▼この発見は人間の病気にも重要な意味を持つ。臭素の欠乏は複数の患者群で確認されており、臭素の補給は、透析や完全静脈栄養を受けている患者にとって有益となる可能性があるという。それだけでなく、"必須"といううたい文句に消費者はなびきがちだから、サプリメントへの応用をさぐる動きなどが出てくるかもしれない▼臭素系化合物は電子製品の難燃剤などに使われているが、環境に与える影響が大きいとして、欧州などで使用が規制されてきた。今回の必須元素としての認定が減少傾向の臭素使用量にどんな影響を与えるのか、今後が注目される。


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