2016年5月の記事を読む
2016年4月の記事を読む
2016年3月の記事を読む
2016年2月の記事を読む
2016年1月の記事を読む
2015年12月の記事を読む
2015年11月の記事を読む
2015年10月の記事を読む
2015年9月の記事を読む
2015年8月の記事を読む
2015年7月の記事を読む
2015年6月の記事を読む
2015年5月の記事を読む
2015年4月の記事を読む
2015年3月の記事を読む
2015年2月の記事を読む
2015年1月の記事を読む
2014年12月の記事を読む
2014年11月の記事を読む
2014年10月の記事を読む
2014年9月の記事を読む
2014年8月の記事を読む
2014年7月の記事を読む
2014年6月の記事を読む
2014年5月の記事を読む
2014年4月の記事を読む
2014年3月の記事を読む
2014年2月の記事を読む
2014年1月の記事を読む
2013年12月の記事を読む
2013年11月の記事を読む
2013年10月の記事を読む
2013年9月の記事を読む
2013年8月の記事を読む
2013年7月の記事を読む
2013年6月の記事を読む
2013年5月の記事を読む
2013年4月の記事を読む
2013年3月の記事を読む
2013年2月の記事を読む
2013年1月の記事を読む
2012年12月の記事を読む
2012年11月の記事を読む
2012年10月の記事を読む
2012年9月の記事を読む
2012年8月の記事を読む
2012年7月の記事を読む
2012年6月の記事を読む
2012年5月の記事を読む
2012年4月の記事を読む
2012年3月の記事を読む
2012年2月の記事を読む
2012年1月の記事を読む
2011年12月の記事を読む
2011年11月の記事を読む
2011年10月の記事を読む
2011年9月の記事を読む
2011年8月の記事を読む
2011年7月の記事を読む
2011年6月の記事を読む
2011年5月の記事を読む
2011年4月の記事を読む
2011年3月の記事を読む
2011年2月の記事を読む
2011年1月の記事を読む
2010年12月の記事を読む
有機EL興隆 日系化学企業の底力 《3》 青色リン光の実用急ぐ
アップルが「iPhone」に有機EL搭載を決めたことは、消費者だけでなく原材料を手掛ける化学メーカーも驚かせた。現在、スマートフォン向け中小型有機ELディスプレイを量産するのは韓国勢のみ。LGディスプレイも生産しているが、サムスンディスプレイの一人勝ちといっていい。これまで有力な出口はサムスンの「ギャラクシー」しかなく、有機ELの広がりに限界があった。そこに双璧であるiPhoneが加わるのだから期待も膨らむ。
*当面は蒸着法に*
先行する韓国勢は、蒸着方式によって中小型有機ELディスプレイを製造している。アップルに搭載されるパネルにもこの手法が用いられる予定。テレビなど大型の製造法は将来、効率のよい塗布方式に移行するだろう。しかし中小型に関しては技術がほぼ確立しており、当面は蒸着方式が続くとみられる。
現在、蒸着方式のうち3色塗り分け方式が採用されている。シャドーマスクを通して蒸着でRGB(3原色)に塗り分けていく。量産性や発光効率に優れるが、材料の利用効率やマスクの大型化に課題があり、大型には不向き。一時期サムスンはこの方法でテレビ向けの製造を試みたものの、断念した。
なお有機EL搭載スマホで韓国勢の躍進を影ながら支えるのは日本の化学メーカーだ。新日鉄住金化学は、発光材料を韓国のディスプレイメーカーに供給している。同社はリン光発光材料のパイオニアで緑と赤を量産している。
有機ELスマホのディスプレイは液晶よりも格段に美しい。しかし、その美しさがいつまでも維持されるわけではない。寿命では液晶に劣る。その改善に大きく関わるのが発光材料だ。
*発光材両にらみ*
発光材料は蛍光材料とリン光材料に大別される。蛍光材料は電気エネルギーを25%しか変換できず、残りは熱になる。一方、リン光材料は理論上100%が光になり、効率が格段に増す。ただしリン光材料は耐久性に課題を抱えるため、発光時のエネルギーがとくに高い青の開発は困難。
リン光赤の寿命は現状のもので十分とされ、改善が必要なのは緑と青となる。現状の蛍光青が弱いので、リン光緑に負担をかけてしまう。本質的には青の改善、すなわち「脱蛍光青」が求められている。
*脱蛍光青めざし*
同社は、基本特許を有する米UDCと共同研究を進め、2018年までの「脱蛍光青」の実現を目指す。オールリン光化が第一だが、同じく100%の光を可能とする熱活性遅延蛍光との両にらみで研究を進めている。出光興産も同様の取り組みを行っている。
なお新日鉄住金化学の主力は低分子の蒸着材料だが、将来を見通し塗布法の研究も進めている。高分子、低分子双方を検討した結果、低分子での材料開発を決めた。RGB発光層の塗り分けでは低分子に分があると見込んでいる。ただし塗布法は出口が見えにくいのが現状。「一番の出口はテレビなど、ある程度の大きさのある画面だ」としている。