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2015年01月28日 前へ 前へ次へ 次へ

夢が広がるセルロースナノファイバー

 地球上で最も多量に生産される有機高分子物質であるセルロース。毎年約2000億トン程度が光合成されている。このうち人類が利用しているのはごくわずかで、他はすべて微生物により分解されている▼セルロースは生分解されるだけでなく、焼却によっても有害物質を出すことが少ない。化石資源の限界を補う天然資源として、製紙業界などを中心に、その利用に向けた産学官一体の研究開発が活発化している▼日本は国土の7割が森林というセルロース大国。これを利用しない手はない。注目されるのが、セルロースナノファイバー(CNF)で、日本は世界のトップランナーだ。セルロースをナノサイズまで細かくほぐすことで得られるCNFは、鉄の5倍以上の強度を持つ。NEDOはCNFと樹脂の混合技術により、軽量・高強度の複合材料の開発に成功している▼自動車材料に適用した場合、CNF強化樹脂の潜在市場は、既存材料代替率を50%と仮定すると2030年に6000億円との予測。バイオマスであり、さらに自動車の軽量化も実現するため、地球温暖化防止への貢献度は大きい▼減少一途だった従事者数が底を打ち始め、明るい兆しのある林業。そのカンフル剤としても期待できる。森林と自動車が素材で結びつく。そんな時代は遠くないかもしれない。


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