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2014年09月26日 前へ 前へ次へ 次へ

総合化学の看板を下ろしたバイエル

 デュポン、ダウ・ケミカル、バイエル。欧米化学企業の事業構造転換の速度は落ちない。デュポンは機能性化学品事業を分社化、ダウ・ケミカルは年間売上規模合計6000億円の事業撤退に乗り出した▼今回、バイエルが分離・上場を発表した素材科学部門を残し、ゴムや無機化学品などの化学事業を分離(現ランクセス)したのは2005年。この当時から、バイエルマテリアルサイエンス(BMS)の売却や分離に関する推測は消えることはなかった。実際、医薬品や農薬事業との相乗効果は薄く、機会ある度にメディアを賑わしてきた。とくに、ここ数年は夏の年中行事化した感さえあった▼バイエルは総合化学の看板を下ろし、ライフサイエンス企業としての道をひた走る。デュポン、ダウ・ケミカル、バイエル、いずれも分離の対象となったのは赤字に苦しむ事業ではない。BMSはポリカーボネート、ウレタンを主力に、直近では5億を超える営業利益を計上している。世界の同業と比べても、収益力の高さは際立つ▼それでも医農薬と比べると、収益力、安定性ともに見劣りする。バイエルはこれで2つの事業が柱となる。だが、欧米の同じような企業の動きをみると、最終的にはヘルスケア一本に集約された例が多い。バイエルの事業再編はまだ序章の終わりなのだろうか。


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