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2014年05月19日 前へ 前へ次へ 次へ

連載(上) チャイナプラス2014 ニーズ高度化 広がる商機

存在感増す"最重要市場"
外資、現地機能強める

 ポリオレフィン消費量では2位以下を大きく引き離すなど、中国は合成樹脂で世界最大の市場となった。2013年の同国のプラスチック製品生産量は前年比8%増の約6200万トン。14年は成長鈍化が予想されているとはいえ、世界の出荷台数の8割強を占める携帯電話の生産量は前年比23・2%増の約14億6000万台に達している。一方、自動車は年間生産台数が2000万台を超え、今年もその勢いは止まっていない。用途製品の質的向上も進んでおり、世界の樹脂サプライヤーにとって中国はまぎれもない最重要市場としての地位を、さらに強固にしつつある。
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◆来場者が14%増加◆
 プラスチック・ゴムの総合展示会「チャイナプラス2014」が4月26日、4日間の日程を終え閉幕した。主催者側によると、来場者は4日間合計で前年比14%増の約13万人。このうち海外からの参加者は3万6800人強で28%を占めた。累計来場者が10万人を突破した12年以降は、開幕日の入口にできる長蛇の列が定番となった。その混雑ぶりは、合成樹脂業界における中国市場の位置付けが高まっている証左といえる。
 チャイナプラスは、ドイツの「K」、米国の「NPE」と並ぶ世界3大プラスチック・ゴム展示会といわれる。13年月にケルンで開かれたKの累計来場者は約21万8000人だった。ただK、NPEはいずれも3年おき。チャイナプラスは上海、広州で交互に毎年開かれている。
◆ブース外の交流も◆
 近年は、中国をはじめ域内の業界関係者が一堂に集う機会を、ブース外でもとらえる動きが広がった感がある。会場周辺のホテルの会議室を、欧米勢をはじめとしたサプライヤーが確保し、発表会やミーティングを行う形が定着してきた。
 欧米勢をはじめとする外資は、中国・アジア市場における研究開発機能を生かした製品展開に拍車をかけている。
 このうちBASFは、ポリブチレンテレフタレート(PBT)による塩化ビニル樹脂(PVC)製サッシの強化材料を発表した。上海の研究開発拠点「BASFイノベーション・キャンパス・アジア・パシフィック」におけるエンジニアリングプラスチック分野の開発成果の初展開。PVC製サッシ大手の大連実徳集団と共同開発した。
◆R&D体制を強化◆
 アラブ首長国連邦(UAE)の石油化学大手ボルージュは、北アジア地区ヘッドクオーターの移転に合わせ、アプリケーション開発拠点の増強を図っており、年後半の稼働開始を目指す。「アジア市場は高い成長が続く一方、発展の方向性が欧州と異なるため現地での研究開発を強化していく」(同社)方針。
 エボニック インダストリーズは、13年秋に3期増設が完了した上海研究開発拠点を生かしながら、高機能ポリマー製品群の用途開拓に拍車をかける方針。各社にとって"最重要市場の一つ"とする中国の位置付けに揺らぎはない。
(続く)
【写真説明】重点分野として多くのブースに自動車が展示された。


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