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東日本大震災住友化学 カプロラクタム、愛媛で1系列が停止、原料過水の調達に支障
国内カプロラクタム(CPL)メーカーにも、東日本大震災の影響が及び始めてきた。住友化学は愛媛工場(愛媛県)の1系列年8万5000トンで稼働停止を決定。原料となる過酸化水素の調達に支障をきたしているためで、数週間内の稼働再開を目指している。宇部興産でも原料などの確保が先行き懸念されている。
稼働を止めたのは、硫安を併産しない新プロセスの系列。住友化学は三菱ガス化学から過酸化水素を購入しているが、三菱ガス化学の過酸化水素生産の中核拠点である鹿島工場(茨城県)が被災にともない完全に操業を停止。供給を受けられず在庫も尽きたため、出荷制限に踏み切った。従来プロセスを採用している年9万5000トンの系列は影響がないため、稼働を続けている。
三菱ガス化学では、四日市工場(三重県)など他の拠点から供給する方針を打ち出している。ただ、住友化学への供給量は3万トン前後に達しているもようで、完全に賄えない可能性が大きい。鹿島コンビナートの復旧には2カ月以上がかかると発表されているため、正常化には時間がかかりそうだ。
一方、宇部興産は堺工場(大阪府)が定期修理で稼働を止めているものの、宇部ケミカル工場(山口県)は平常稼働を行っている。設備に損傷はないものの、原料ベンゼンと触媒では供給元の丸善石油化学とDICが被災し、供給面で不安が残る。そのため、同社はこの1カ月間に対策を講じ、サプライチェーンの建て直しを急ぐ。国内と同じ触媒を利用しているタイの拠点は、在庫に比較的余裕があるとしており、必要であれば日本に逆輸入することも視野に入れている。