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2011年03月28日 前へ 前へ次へ 次へ

東日本大震災 過水 ひっ迫深刻 設備能力の75%が停止

 過酸化水素の需給ひっ迫が深刻になってきた。東日本大震災と関東地域における計画停電の影響で、国内5社・7工場の設備能力の75%が停止を余儀なくされている。国内の過酸化水素市場は、2010年の生産が21万6000トン、出荷が20万トン(自家消費3万トン強)となっており、需給は均衡していたが、一転して需要業界では手当難が表面化しつつある。
 需要面では、紙・パルプ業界の無塩素漂白法(ECF法)が最大用途となっている。また、家庭用殺菌剤などトイレタリー用薬品向けも増加しているほか、高純度過酸化水素が電子・半導体向けに急増している。
 こうしたなか、東日本大震災によって船輸送など物流インフラ、原材料調達面での支障に加え、東京電力の計画停電にともない連続的な稼働ができず、設備が停止する事態となっている。業界の推定では、能力の約75%が停止せざるを得ない状況となっている。
 このため、需給バランスは急速に引き締まってきた。最大需要家の製紙、半導体業界、繊維、殺菌剤などの需要家は手当難のために、インフラが回復しても稼働できない状況になりつつある。
 メーカー筋では、経済産業省に対して計画停電の見直し、電力の総量規制への切り替えを要望する声が高まっている。


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